【注目】北海道生まれのかまぼこ『たちかまぼこ』
北海道日本海側積丹半島の付け根にある岩内町。
ここに昔から家庭料理として食べられていたかまぼこがあります。
『たちかまぼこ』です。
たちとはスケソウダラのしらこ。
冬の味覚として北海道ではよく食べられているものですが、
このたちを使ったかまぼこが、近年お取り寄せブームの勢いに乗って
道外にも知られるようになり人気が出てきています。
岩内地方ではこのたちかまぼこはどの家でも作られていたということですが、
何よりもしらこの鮮度が命ということで商品化しているところはごくわずか。
中でも岩内町にある尾崎商店は60年以上も前から
このたちかまぼこを作っている老舗で初めて商品化したことで知られています。
どのように作られているのか?興味がありますよね。
たちかまぼこの作り方
先ほども書いた通り、たちは鮮度が命。
新鮮なたちだけを選別し茹でて裏ごします。
ペースト状になったたちを石臼にいれしっかり練ります。
ここに少量のでんぷんと塩を加え、さらに練り続けます。
このでんぷんと塩の加減は目安の分量がありますが、
たちの鮮度や量によって微妙に変わります。
長年の勘が物を言います。
練り続けていくとペースト状だったたちにだんだん粘り気が出てきます。
このもちもちしたたちをつきたてのお餅をちぎるように手の中で押し出し、ちぎります。
それを大きな釜の中で茹で上げます。
普通の蒲鉾は蒸して作りますが、たちかまぼこは茹でます。
そこが大きな違いですね。
茹であがったら冷水に入れ粗熱を取り最後は氷水で冷やします。
これで完成。おいしそうです。
食べ方は?
たちかまぼこはそのまま切ってお刺身で、
またバター焼きにしたり味噌汁や鍋に入れたりと
工夫次第でいろいろな食べ方が出来ます。
たちかま自体塩分が濃いので、味付けは必要ありません。
バター焼きなどは無塩バターのほうがおすすめです。
出来たては、かまぼこというよりも生麩にもちもち感を足したような食感で
想像以上に弾力感があります。
とってもおいしいです!
もちろんお取り寄せにより全国どこにいても購入することが可能です。
11月から2月頃までの限定期間でしか作られないたちかまぼこ。
是非ご賞味ください。
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