無形文化遺産登録…世界に認められた日本の食文化

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無形文化遺産登録…世界に認められた日本の食文化

 

 

日本がユネスコに申請していた日本の食文化『和食』が
無形文化遺産として登録されることが決まりました。

 

日本の無形文化遺産の登録は
2001年に初めて登録された能楽から数えて22件目となり、
食文化としては初登録となりました。

 

このように世界で『食』が無形文化遺産に登録されているのは
他にフランスの美食術・地中海料理・
トルコのケシケキ・メキシコの伝統料理の4件がありますが、
今回はこの日本の和食のほかにも韓国のキムチ文化も登録されました。

 

フランス料理

 

この『和食文化』の登録の朗報の陰には
たくさんの人の普及活動があったのです。

 

どのような活動を行ってきたのでしょうか?

 

 

NPO法人『日本料理アカデミー』とは

 

2004年8月に日本料理の真の姿を国内・海外に発信すべく、
京都市内の料亭の店主などが中心となり日本料理アカデミーが設立されました。

 

日本料理の本当の良さを海外の人々に知ってもらうため
日本の料理人を海外に派遣したり、
逆に海外のシェフを日本に招いたりして和食の普及活動に努めてきました。

 

海外の料理は油脂を使った料理が中心なのに対して、
日本の和食はうまみ(だし)が中心。

 

この旨みを海外のシェフに知ってもらうだけでもかなりの年月が必要でした。

 

最初の頃、海外に派遣された和の料理人たちが
器の模様が空ける美しい盛り付け技術とさばき技術が必要な
お魚の薄づくりを作っても何の賞賛もなく、
焼き魚においては居合わせた人々すべてが不味いという始末。

 

薄作り

 

海外のシェフたちはバターやオリーブオイルを使った料理を作るべきだと主張してきたといいます。

 

そんな状態から、油脂を使わず旨みだけで作る和食を認めさせたのですから
並々ならぬ努力が必要であったことは言うまでもありません。

 

シェフと板前

 

 

うまみは世界共通語へ

 

そんな努力が実を結び、2010年「フランスの美食術」などが
食文化として初めて無形文化遺産に決まったことを受け、
「和食離れを食い止めるきっかけに」と
日本料理の無形文化遺産登録を目指し活動をさらに強化。

 

2012年3月にユネスコへの申請をし今回の登録が決まりました。

 

欧米では「うまみ」にあたることばがなく、
だしでうまみを足すという発想がなかったために、
うまみの存在が理解されにくかったのかもしれません。

 

しかし、いまや『うまみ』という言葉は世界の料理人たちの共通語となっており、
『UMAMI』と表記され学術用語にもなっているくらいです。

 

 

今後の課題はこの和食文化を継承していくことであると、
NPO法人「日本料理アカデミー」理事長の村田吉弘さん(61)は
おっしゃっています。

 

この登録が日本の将来を支える子供たちの食生活を見直すきっかけとなり、
普段の食卓に和食が並ぶようになってほしいものです。

 

和食

 



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