ギャンブル依存症が陥る暗黒 〜借金、家庭崩壊〜

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ギャンブル依存症が陥る暗黒 〜借金、家庭崩壊〜

 

 

ギャンブル依存者は決して「だらしない人」「意志薄弱な人」ではありません。
きわめて普通のサラリーマンも主婦も罠にはまります。

 

どちらかというと真面目な人、頑張る人が多いのです。

 

どうしてそこまで悲惨な人生に足を踏み入れてしまうのでしょうか。

 

 

 

1.心理・行動

 

(「たまに勝てる」の罠)
たとえば、ギャンブルで何万円も投資して「もうだめだ」というところから
大逆転することがあります。実際はこういうことはめったに無いのです。

 

この「大逆転記憶」だけは強く印象に残り、
普段の負けの記憶はきれいさっぱり忘れています。

 

心理学で「部分強化」という言葉がありますが、
こういう「常に労働の対価としての報酬」を得られるより
「たまに勝てる時がある」の方がはまりやすいそうです。

 

そして、最初は何千円の勝負だったのが、どんどん何万円単位になってしまいます。

 

ごくたまの大勝ちの記憶により、「何万つぎ込んでも取り戻せる」と思ってしまいます。

 

本人は「勝てること」をきちんと計算してやっている感覚が強いのですが、
その中身は「これだけ投資したからそろそろ勝てる時間だ」「このギャンブル台は
最後に必ず勝てる」などと理論的な根拠が全くありません。

 

結局、ドーパミン(気持ちよさを感じる脳内物質)に
左右されている状態というか、「脳にやらされている」のです。

 

 

 

2.借金

 

どういうギャンブルにせよ、「勝ち続ける」ことはありません。

 

やればやるほど資金不足になります。

 

最初はきちんとギャンブル用にお金をとっておいたものが、
そのうち生活費まで手を出すようになります。

 

それでも足らなくなるため、借金に走ります。

 

家族や仕事の同僚に借り、
当てが無くなると消費者金融にも借りに行きます。

 

傍から見ると「何やってるんだ」という行動ですが、
本人も実は自分の行動を自覚し、
深い後悔の念に襲われています。

 

しかし、一旦ギャンブルを始めると
後悔も落ち込みも吹っ飛んでしまうのです。

 

 

 

 

 

3.家庭崩壊

 

上にあるように、ギャンブル依存症になる人も、
依存症になる前は極めて「普通の人」です。

 

しかし一旦なってしまうと、
もう脳がギャンブルに支配されている状態になります。

 

家族に隠れて消費者金融に行く、
子供の養育費を持ち出す・・・・

 

金を得るために家族に暴力を振るうケースも多いです。

 

子供に及ぼす影響も深刻です。

 

アダルトチルドレンは
アルコール依存症を親に持つ子供のことですが、
ギャンブル依存症を親に持つ子供も、
自己愛が低い、
他人の気持ちを理解できない、
抑うつを持ちやすい
などの性質を成人になっても持つことが多いのです。

 

 

4.まとめ

 

特に日本の場合、
パチンコで遊戯するのがとても敷居が低いため、
簡単にギャンブル経験ができてしまいます。

 

パチンコは年々、短時間で大量の出玉を出し
一攫千金が可能のいわゆる「射幸性が高い」
方向に走っています。

 

「ある日ふらっとパチンコをやっててみたら、
いきなり10万円勝った」という
「人生における非日常」がいきなり訪れるのです。

 

しかしこれはその人が「選ばれた人」でもなんでもなく、
パチンコがそういうふうに出来ているだけです。

 

基本ギャンブルは勝てない、
ということを肝に銘じ、
常にはまってしまう危険性を理解するようにしましょう。

 



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