様々な人間関係が陥る共依存症 親子・友達・恋人・介護関係でも

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様々な人間関係が陥る共依存症 親子・友達・恋人・介護関係でも

 

 

もともとアルコール依存症者の回復過程において生まれた
共依存症ですが、
現在ではいろいろな人間関係において存在することが
認知されています。

 

共依存というのも一つの人間関係には違いないのですが、
そこに窮屈さ、人生においてのマイナス面が大きくなると
改善しなければなりません。

 

依存に陥っているいくつかの人間関係を
見ていきましょう。

 

 

 

1.男女関係

 

 

共依存において一番多いパターンの男女関係です。
男女両方が共依存症に成りえます。

 

基本いつもパートナーに振り回され、
自分の人生、時間を犠牲にしています。

 

しかし、「この人は自分がいなければダメなんだ」と
思い込み、パートナーに献身的になる行為に
自分の価値を見出します。

 

いつもパートナーの行動に愚痴をこぼしていますが、
逆に何も問題がないと不安を感じています。

 

共依存状態に気づくこともありますが、
その場合、「自分のせいでパートナーが問題を起こしているのでは
ないか」と悩みます。
不必要な自虐心理が存在するので、余計に共依存から
抜け出しにくくなります。

 

 

 

2.友達関係

 

 

男性同士、女性同士の関係でも共依存に陥ることがあります。

 

片方が自分勝手、もう片方が大人しいタイプだと
大人しい方が合わせているうちに
共依存の関係になります。

 

傍から見ると、同性同士にしてはとても仲が良いのですが、
当人同士はかなり窮屈さを感じています。

 

 

どちらかが結婚などで今までの関係が壊れる可能性がある場合、
もう片方はかなりのパニックを起こしたりします。

 

 

当人たちは「親友」という言葉の意味をかなり拡大解釈しています。
自分一人では人生を歩けず、「誰かが存在してこそ」に
なっているのです。

 

 

 

3.親子関係

 

 

発達心理学によると、
高校生ぐらいの年代の青春期で
親よりも友人たちとの付き合いが多くなります。

 

その後20歳くらいで「親と違う自分自身」を確立し、
親を「1人の人間、人格」と見なすようになります。

 

親の義務としては、この間に子供を成長させ、
なおかつ自立を促し「世の中に解放」しなければなりません。

 

 

しかし残念ながら、いわゆる「子離れ」できない親も多いのです。

 

子供は自分の所有物で、1人の人格と見ることはなく、
自分の問題のある部分を子供に依存して、押し付けます。

 

こういった親の元で育った子供は、
「親への畏怖」を持ち続け、それが全ての人間関係の基本になることもあり、
深刻な問題です。

 

 

 

4.介護関係

 

 

介護、援助職が共依存になるのはどういう場合でしょうか。

 

援助者がとてもやる気に満ちて、サービス精神を持ち合わせている場合、
また被援助者が何もかも職員に頼るような場合に発生します。

 

援助職はついつい「仕事」を早く終わらせようと、
被援助者が本来やるべき事を自分でやってしまう。

 

また、被援助者はその援助職が「常にいる、何でもやってくれる」のが
当然になり、1人では本当に何もできなくなる。

 

 

援助職での共依存というのはその職に就いた時に
かなり注意すべき事項として学びます。

 

しかし、人と人とのつながりの中では、
どうしても起こってしまう場合があるのです。

 

 

 

5.まとめ

 

 

共依存症も、他の依存症同様、
「未熟な自分」「何かが欠落している自分」から
発生します。

 

治すにはこれも他と同様、まず
「自分が共依存になっている」ことを自覚することからです。

 

相手と無理に別れる必要はありません。
両者とも依存を克服した場合、とても素晴らしい関係が
構築されることもあります。
その場合、「共依存」というのはお互いが成長する
ハードルだった、と思い出すことでしょう。

 

 



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