【チェックリスト付】共依存症の原因と克服法や治療法、治し方

 

「共依存症」とは
あまり聞き慣れない言葉かもしれません。

 

アルコール依存症は酒に溺れ、
ギャンブル依存症はパチンコや競馬に
ひたすら通います。

 

共依存症は対象が「人間」、
それも「何らかの問題のある人間」
に対してはまってしまうものです。

 

「問題のある人の面倒を見ていたり、
回復させようとしている人間の問題」ということで、
従来はなかなか表に出てきませんでした。

 

近年になって「面倒を見る側の依存」も
着目されるようになってきています。

 

愛情を受けずに育った問題、
近年のライフサイクルの変化の問題など
共依存症は様々な要因が絡み合います。

 

どういった症例なのか見ていきましょう。

 

 

1.共依存症とは？

 

共依存症は元々は
アルコール依存症の治療過程
において生まれました。

 

アルコール依存症者の家族は、
依存している人を治す為に必死で努力したりします。

 

それが「行き過ぎた状態」になると、
「相手を治療すること自体」が自分の存在価値となる、
例えば「アルコール依存症の夫を生きがいとする妻」の
ような構図になります。

 

夫がアルコール依存症を克服すると妻は自身の存在価値を失い、
落ち込んだり怒ったりします。

 

ただ「共依存症」というものを広く考えると、
依存する相手が何かの依存症とは限りません。

 

一見普通の人間関係に見える
親子関係、友人関係、恋人関係、何かのサークルでの関係・・・
様々な関係で起こりえます。

 

極端な例ですが依助症自助グループの援助する方が、
依存症者に対して共依存症になったりします。

 

つまり、どこでも、誰にでも起こり得るのです。

 

 

2.共依存症の原因と対策は？

 

 

共依存症に陥る人間は、もともと自分に自信がない、
自己喪失感といったものがかなり強く、
「誰かの世話をする」ことにより自分を回復させることを
期待すると言われています。

 

また、「他人を自分の思い通りにしたい」という
支配感が強いケースもあります。

 

そこには、機能不全家族で育ったなどの幼少期の環境の問題、
及び成果・ノルマにこだわる現代社会の問題等が潜んでいます。

 

 

対策としては、まず自分の生き方、考え方を
確立することが望まれます。

 

自分に自信を持ち、自分勝手にならず、他人を変えられると思わないこと。
その確立により、正しい他人との関係も見出すことができます。

 

 

3.共依存症の治療法、治し方は？

 

 

共依存症は、自力で依存状態を抜け出すことはできません。

 

自分の常識、考え方がまずおかしいので、
治そうと思っても同じところをぐるぐる回ってしまうのです。

 

 

とりあえず依存している相手から距離を置くことです。
（この場合、無理に別れる必要はありません）

 

そして専門のカウンセラーの診断を受けるか、
共依存の自助グループがありますので、
そこに参加してみるのが良いでしょう。

 

依存している相手が
「本当に自分がいなければいけないのか？」、
「相手を助けるつもりで、実はのめりこんでるのではないか」と
考えるのが第一歩です。

 

そこから、1人の存在としての自分、自己肯定感というものを
取得していきます。

 

 

4.共依存症の診断方法は？（簡易チェックリスト）

 

 

下記に共依存症の特徴をいくつか挙げてみました。
いずれも共依存症に強く見られる傾向です。

 

1. 他人と自分の境界線がわからない
2. 自己犠牲感が強く、被害者妄想に捉われている
3. 不安定な生活、不安な状況を好む
4. 現実を見れず、依存相手のことばかり考える
5. 行動が極端、「ほどほど」ができない
6. 感情がうまく表現できない。すぐに怒り、すぐに泣く
7. 過去の失敗から学べず、同じことを繰り返す
8. 全て自分のせいという罪悪感が強い

 

１つでも当てはまれば自身を見直してみましょう。

 

 

5.まとめ

 

 

人間関係には様々な形があります。

 

もちろん人は一人では生きていけず、
頼るのも頼られるのも社会では大切なことです。

 

しかし、「頼らなければ生きていけない」のも
「頼られるのが唯一の人生の目的」のも、
何とも窮屈です。

 

お互い自分を把握して、
いい人間関係を構築したいものですね。