共依存の背景 現代日本社会に潜む闇とは?

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共依存症の背景 現代日本社会に潜む闇とは?

 

現代の日本にはまだまだ古い慣習や考え方が残っています。

 

もちろん、古い物がすべて悪い、という訳ではなく
「文化」などとして価値があるものはきちんと残すべきだとは思います。

 

 

ただ依存症に関して言うと、
日本社会の問題、国民の従来の思考の問題が
関わってくることが多いと思われます。

 

 

ここでは「共依存症」に関して、
日本社会の問題、夫婦・親子の問題がどう絡んでくるか
考えてみます。

 

 

 

1.共依存症と成果主義の社会

 

 

高度成長時代の日本において、サラリーマンは
「24時間会社のために身を粉にする」ことを強いられました。
バブル崩壊後、労働条件の改善は見られますが、
それでも「成果主義、及びそれに伴う効率主義」は
変わっておらず、「人間らしく、自分らしく生きる」のは
難しい状況です。

 

多くのサラリーマンは人生のほとんどを会社で過ごし、
自己のアイデンティティーを「会社にとってどれだけ有益な存在か」
に重きを置きます。

 

 

これ自体が会社に対する共依存症とは言えないですが、
例えば仕事に失敗した時の自身に対する無力感、
全体での自分の価値が感じられない自己否定感など
何らかの依存症が発生する要素は多々あるのです。

 

 

 

2.共依存症と親子の問題

 

 

「親離れ」「子離れ」という言葉がありますが、
現代では「子離れ」の方が取りあげるべき問題ではないでしょうか。

 

「親の愛」は無償で、自己犠牲的で、それは「尊いもの」なのは
間違いありません。

 

 

しかし往々にして親からの「重圧」が子供を
自己否定的にすることがあります。
「期待に応えられない自分はダメだ」と思い込むのです。

 

この場合、子供を立ち直せるのは「親の愛」でしょうか。

 

結局、親が子供を解放し、子供が自立しない限り
子供の一人の人間としての自尊心は出てきません。

 

「親の愛で子供を救う」という考え方は、
まるで宗教のように頑なに信じられているところがあります。

 

 

 

3.共依存症と夫婦関係

 

 

「父親=家の主(あるじ)」とみなす「家父長制」は
日本は明治時代からありましたが、
昭和40年代くらいまではこの概念が一般的でした。

 

家父長制のメリットは父親の一元管理による家庭の管理、
それを基本単位とする「国家の強化」です。

 

富国強兵時代の日本ではこのシステムは良く機能していました。

 

 

しかし同時に、女性に対しての「従順」を強いた部分も多々あります。
妻は夫がどういう態度を取ろうとも耐えなくてはいけない部分。

 

 

今でこそDV被害など取り上げられますが、「家庭では女は男に従うべきだ」
という考え方の男性はまだ多いのです。

 

女性の方も潜在的に「男性に従うべき」の考え方はまだあります。

 

これもひとつの共依存を生み出している要因ではないでしょうか。

 

 

4.まとめ

 

 

これらの日本の問題と思われることは、
決してデメリット面だけではありません。

 

成果主義と効率の追求は日本に対して
急速な発展を遂げる原動力になりました。

 

また家父長制度も当時の日本を
一つにまとめ上げるにはとても効果的でした。

 

なので何が正解かを考えるのはとても難しい作業です。

 

一時期の発展から日本が停滞している現在、
私たちは自分の生き方も周りの人との幸せも
根本から考えていかなければなりません。

 




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