ギャンブル依存症とは 〜人はなぜ賭けることをやめないのか〜

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ギャンブル依存症とは 〜人はなぜ賭けることをやめないのか〜

ギャンブルは古い昔から存在し、
多くの人々の人生を狂わせています。

 

ではこんなものは無くした方がいいのでしょうか?

 

そもそもギャンブルはいつから発生し、なぜ現代まで
人間社会とともに在り続けているのでしょうか。

 

 

1、「運命」を決定づけるダイス

 

 

一番古い賭け事の道具は
ダイス(サイコロ)だと思われます。

 

科学が発達していない時代は神具として用いられ、
「神の意志の決定」を占いました。

 

今でも続くギャンブルの「運命性」というイメージは
最初からあったのです。

 

その後、ダイスからドミノ、遊戯盤など発展していきますが、
この「運命性」はいつの時代でも人を惑わせ、狂わせました。

 

ギャンブルはあらゆる人類の歴史において、
幾度も禁止され、その都度復活してきました。

 

人々はあらゆるものを賭けてきました。

 

財産・土地、人体の一部、
負けたら奴隷になるという条件をつけても
「賭け」に身を投じました。

 

 

2.日本での歴史

 

 

日本の歴史も簡単に見ていきます。

 

日本でも賭け事は古くから存在しましたが、
歴史に出てくるのは日本書紀の双六だと思われます。

 

平安時代、双六は貴族を中心にかなり流行しました。

 

江戸時代になると、
有名な「丁半」「チンチロリン」が生まれました。

 

興味深いのは、いずれの時代もいわゆる「お上」は
何度か禁止令を出しているのです。

 

しかし、結局賭け事は消えることはなく、
現在に至っています。

 

これも世界の流れと同じです。

 

 

 

3.なぜ、「賭ける」ことに夢中になるか

 

 

なぜ「賭ける」のか?
上に書いた「運命性」も惹かれる理由でしょう。

 

また、「ギャンブルで一生遊んで暮らせる大金を稼ぐ」の夢は
いつの時代でも不変でしょう。

 

特に「大きなお金で人生を一発逆転」は
普段貧乏な人が夢見ることで、
高所得者があまりギャンブルに惹かれないのもその辺でしょう。

 

脳の働き(本来の人間の本能?)からも考えてみます。
ある説だと、人間が賭け事をするのは
未来に対する積極性・決断の心を増幅させます。

 

結果として得た勝利に対する満足、はたまた敗北したとしても
「次は勝てる」という楽観的観測を持ち続けられるからだそうです。

 

ギャンブル依存症者はギャンブルの最中に
脳からドーパミンを大量放出するのは良く知られています。

 

ひとつの考えですが、「結果が不確定なもの」に対して
脳がドーパミンを放出するというのは、
それは「未知なる領域への冒険」というのに
胸がわくわくするのと似通っているのかもしれません。

 

常に理性的で、計算づくでなく、
時には「感情」も人生において重要になる。
(これは「理知的ではない」とはまた別と思います)

 

ただ、勤勉・真面目というイメージの日本人が
ギャンブル依存症が多いというのは興味深いところです。
日本人は意外と「感情主義」だったりします。

 

 

4.まとめ

 

ここでは、「ギャンブルはそれ自体は批判できない人間の性(さが)が
噴出しているもので、元々備わる本能が関係するのではないか」と
考えてみました。

 

ギャンブル依存症も大昔からあったのではないか、
ということも考察してみました。

 

全ての人が持つ本能ならば、
いったいどこで依存症になるかどうか分かれるのでしょう。

 

依存症の治療に関わる立場の人でも
難しいテーマだそうです。

 

 




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