ギャンブル依存症の各界の取り組み 〜ギャンブル依存症問題を考える会など〜

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ギャンブル依存症の各界の取り組み 〜ギャンブル依存症問題を考える会など〜

 

ギャンブル依存症は、一時期は
「かかった人間は一生治らない」という
「堕ちてしまった人間」のイメージがありました。

 

しかし、最近では年数を要するものの、
完全回復した事例も多数あります。

 

正しく治療に取り組んでいれば
いずれ回復に向かうのです。

 

この依存症に対する
各界の取り組みも増えてきました。

 

病院・自助グループ・各種団体・パチンコ業界
などをここでは挙げてみます。

 

 

 

1、病院での治療

 

病院では主に集団治療療法が用いられます。
基本的に薬での治療は存在しません。

 

認知行動療法を始め、依存症について正しい知識の学習、
自身の怒りの制御、家族・友人の大切さの見直しなど、
「人間本来の生き方、在り方」を学んでいきます。

 

入院の場合もあれば、デイケアもあります。

 

 

病院での治療のあとは、自助グループへの参加が
勧められることが多いです。

 

まだまだ日本ではギャンブル依存症に取り組んでいる
病院・医師が少ないと言われています。

 

 

 

2.自助グループ

 

自助グループには専門の医者などは参加しません。

 

全て依存症の仲間たち(スタッフも含めて)で
運営するのが基本です。

 

ミーティングでは、それぞれ自分の赤裸々な体験を
隠さずに全員に向けて話します。

 

体験談の時には他人は意見を述べるなどは差し控えます。

 

多くの人の話を聞くことにより仲間意識を持ち、
苦しんでいるのは自分だけでないことを理解し、
同時に自分自身を深く内省します。

 

体験談のミーティングは、一般の人が入場できる
大きな会場を借りて行うこともあります。

 

これをオープンミーティングといいます。

 

最大大手の自助グループとしては
GA(ギャンブラーズ・アノニマス)が挙げられます。

 

 

 

3.団体の取り組み

 

「ギャンブル依存症を考える会」や
「パチンコ・パチスロ依存症問題を考える会」など、
この依存症に対して真正面から取り組む
非営利団体も増えてきました。

 

これらの団体は、

  • ギャンブル依存症という病気について啓発活動
  • 依存症からの有効な回復方法として、

     セルフヘルプグループや治療施設の情報提供

  • 青少年に対する、ギャンブル依存症の予防教育

などをおこなっています。

 

最近はこういった団体がマスコミやネットを通じて
依存症を訴えることも見られます。

 

今後とも活動を広げていくことを願っています。

 

 

 

 

4.パチンコ・パチスロ業界の取り組み

 

パチンコ業界は長らく
「金をつぎ込み過ぎるのは本人の自己責任」
という考え方があったようで、
依存症対策などはほぼ皆無でした。

 

これは「パチンコは遊戯でギャンブルに非ず」という
法的な建前?が存在するせいもあると思います。

 

ここにきてようやく依存症対策に乗り出すようになりました。

 

全日遊連(全日本遊技事業協同組合連合会)の
第三者機関として、
「リカバリーサポート・ネットワーク」というのがあります。

 

ここでは無料相談を行っていまして、
ソーシャルワーカーや弁護士などの
専門家も相談員として在籍しています。

 

 

 

5.まとめ

 

現状では、
こういう自助グループ等を利用するのは、
依存症の一部の人です。

 

まだまだ人知れず苦しんでいる依存症者は多いです。

 

ギャンブル依存症になっても
一生苦しみ続ける必要はありません。

 

自分自身は強くなれるし、
助けてくれる人も必ず存在するのです。

 



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