【注目】冷凍食品から『マラチオン』が検出 混入ルートとその致死量に迫る！
また、食品に異物混入のニュースが世間を騒がせています。
今回世間をにぎわせているのは
マルハニチロホールディングス（本社・東京都）の子会社「アクリフーズ」の
群馬工場（群馬県邑楽郡大泉町）で製造された
冷凍食品から農薬『マラチオン』が検出された問題です。
マラチオンは殺虫剤などに使用されています。
11月にこの会社のミックスピザを食べた消費者から
「石油や機械油のようなにおいがする」と苦情が寄せられ
外部機関に検査を依頼し、1か月半後の12月末になり発表されました。
最初の苦情から公表まで1か月半も要した
企業の対応にも、批判の声が上がっています。
消えない食品への不安
忘れかけたころにやってくる食品への不安。
今回は国内産食品での問題。
また、2013年は表示偽造など様々な食品問題が次々発覚し、
国産は安全だという神話も崩れ、
消費者も何を信用すればいいのか常に不安と隣り合わせです。
今回検出された『マラチオン』は「マラソン」と呼ばれることもあり、
見た目は臭みのある黄色っぽい液体。
誤って飲み込んだ場合、すぐに尿などから排出されるが、
頭痛や下痢、吐き気などを引き起こすことがあるようです。
致死量は体重50ｋｇの人でマラチオン159mlになるとされていますので、
今回のケースでは致死量に至るほどのものではありませんでしたし、
体調不良を起こした等の被害もありませんでした。
混入の原因は？
現在調査中で詳しいことはまだわかっていませんが、
原材料に使用した野菜等にこのマラチオンが
混入していた可能性が指摘されています。
農林水産消費安全技術センターによると、
国内では昭和２８年以降、ダニやアブラムシなどの
害虫を駆除するための農薬として使われ始め、
輸入することが多い穀物から少量が検出される傾向があります。
今回はこういった輸入食材を原材料として
使用した可能性が高いとの見解もされています。
実際に食された方に中毒症状が出ていないことは不幸中の幸いですが、
それ故に発表が遅れた感も拭いきれません。
まだまだ企業の危機管理も十分ではないことがうかがえます。
過去の出来事を教訓として活かしきれていない状況は
何とかしたいものですよね。
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