傘雲のでき方と地震との関係について
自然が織り成す神秘「傘雲」
傘雲とは
特に世界遺産に認定された富士山の笠雲の美しさは格別!
そもそもの富士山の雄大さもあり、そこに摩訶不思議な笠雲がコラボした姿はまさに幻想的というのにふさわしいです。
専門用語でには「レンズ雲」という名前でして、
山のてっぺんに出来るこのレンズ雲のことを「笠雲(傘雲)」と呼びます。
(英語だと「Lenticularis」)
上空の風が強いときに発生しやすため、日本だけでなく、世界各地でも悪天候の予兆として知られています。
傘雲のでき方
強い低気圧に向けて高気圧側から湿った風が強く流れ込み、
山体にぶつかって跳ね上げられた風が山頂上空で冷やされ、
水蒸気が凝縮されて水滴、氷晶となって傘雲ができます。
地震の予兆なのか?
そもそも開く悪天候の予兆としてしられる傘雲。
発生メカニズムを踏まえると、確かに理にかなっています。
これが地震の予兆でもあるのでは?という意見を耳にすることも多いのですが、
本当なのでしょうか?
傘雲が地震の予兆であるという根拠の一説として、
地震発生時に地層の歪みが引き起こす電磁波がイオンを発生させ、
これが大気中の水滴と結びついて「地震雲」になるというものがあります。
科学的な根拠はない?
しかしながら、地下で発生した電磁波が上空一万メートルにある雲に影響を及ぼすのは
ちょっと考えにくいことのようです。
また、そんな強い電流が地下で発生して上空に放出されているとしたら、
地表の人は感電死しちゃいますよね。。。
そんなニュースを耳にしたことは未だないですし。
今のことろ、傘雲=地震雲というのは後付けではないのか?というのが実態のようです。
確かに、3・11以降は余震が多発していますし、傘雲ができる日に地震が発生する確率は
上がっているかも知れませんが。。。
もし、傘雲と地震雲との関係性を発見できれば、
地震に対する予防策に繋がる大発見ともなりえますね!
この辺りのことは、今後の専門家の活動に期待しましょう!
傘雲の美しさを純粋に楽しもう!
自然が生み出す神秘「傘雲」ですが、地震との関係性については科学的根拠までは無いようです。
しかしながら、真の関係性を見つけ出せていないだけで
もしかするとそこには、何らかの秘密があるのかも。
人類が自然を超えることはない以上、永遠の謎かも知れませんが、
富士山の傘雲は日本が誇る景観の一つということは間違いがいありません。
自然の雄大さ偉大さを噛み締めながら、
そこに潜んでいるかもしれない地震との関係性という神秘について
物思いにふけってみるのも素敵なことではないでしょうか。
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