【注目】スロー地震発生!?巨大地震との関係は?
1月10日国土地理院が千葉県房総半島沖で
『スロー地震』とみられる現象を観測したと発表しました。
聞きなれないこの『スロー地震』何かのまえぶれなのかと
不安な方も多いのではないでしょうか?
今回のようなスロー地震という現象は以前にも起こっていました。
その間隔は55〜70か月毎だったものが、
今回は27か月ぶりと過去最短の感覚で発生。
このことから今後巨大地震が起こるのではないかとの懸念もあります。
この『スロー地震』とはいったいどんな現象なのでしょうか?
スロー地震とは?
スロー地震とはプレート境界が約1週間ほどかけて5〜10cm程度ずれる現象で、
地震と名がついてはいるは人体に感じることもなく
ゆっくりと静かにプレートがずれていくものです。
しかしその間にマグニチュード4〜5程度の地震が
誘発される危険性もあり、注意が必要です。
今回の変動は房総半島がのる北米プレートとフィリピン海プレートという
両プレートのぶつかり合いにより、
通常この地域の海底は北西方向に動いているものが
力を蓄積させたプレート境界面がすべって反対方向へ動いたものと推測され、
最大6cmの滑りが観測されています。
房総半島沖では同じような場所で1996年〜2011年にかけ
4回ほどこのスロー地震を観測していますが、
この地殻変動は現在も継続していると考えられています。
今後の影響は?巨大地震との関係は?
スロー地震が巨大地震に何らかの影響は与える可能性は大いにあります。
東日本大震災の直前にも前震活動として
スロー地震が2回発生していたこともわかっています。
スロー地震が繰り返されることで東日本大震災の震源に力が伝わり
最終的に断層破壊を活性化させてしまった可能性もあると指摘されています。
スロー地震が最後の引き金になったとも考えられているのです。
とはいうもののスロー地震が発見されてからはまだ10余年しか経っていません。
まだまだスロー地震は研究途上の状態です。
今後スロー地震と巨大地震との因果関係も研究され明らかになっていくことでしょう。
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